収束
「事件が収束する」などのように使う「収束」という言葉。
「収束」は、音読みで「しゅうそく」と読みます。
「収束」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「収束」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
収束の意味
「収束」には次の意味があります。
・分裂・混乱していたものが、まとまって収まりがつくこと。また、収まりをつけること。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「混乱していた状態から落ち着いた状態になること」という意味です。
似た言葉の「終息」は「終わること」という意味であり、意味が異なります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らは、スムーズにこの事件を収束させたいのではないか?
(出典:伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』)
・次の行動が、この事態を収束させる最後のアクションになるはずだ。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒの消失』)
・こうして複雑になりかかった情報はたちまちに収束された。
(出典:半藤一利『日本のいちばん長い日』)
・急速に炎は収束し消えていった。
(出典:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』)
・その収束した結果は必ずしもおまえの体験した六月二十日と同じとは限らない。
(出典:小林泰三『玩具修理者』)
類語
・収まる(おさまる)
意味:落ち着いて、穏やかな状態になる。(出典:デジタル大辞泉)
・正常化(せいじょうか)
意味:ふつうの状態に戻すこと。また、戻ること。(出典:デジタル大辞泉)
・沈静(ちんせい)
意味:落ち着いていて静かなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・収拾(しゅうしゅう)
意味:混乱をおさめ、状態を整えること。(出典:デジタル大辞泉)
・常態(じょうたい)
意味:平常の状態。定まった状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)