反目
「反目しあう」などのように使う「反目」という言葉。
「反目」は、音読みで「はんもく」と読みます。
「反目」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「反目」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
反目の意味
「反目」には次の意味があります。
・ 互いににらみ合いの状態にあること。仲が悪いこと。(出典:デジタル大辞泉)
「反目しあう」は、「互いににらみ合っている状態」あるいは「仲が良くない関係」のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の部下たちとは反目しあいながらも和気藹々とやっているようだった。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 1』)
・子建、私はあなたがた兄弟を反目させようとしているのではないのよ。
(出典:駒田信二『中国妖姫伝』)
・これが北里と東大医学部との反目を、さらに深刻化させたのであった。
(出典:飯沼和正『あるのかないのか? 日本人の創造性』)
・兄との反目が表面化して以来、春はなにかにつけて、気をつかってくれる。
(出典:咲村観『上杉謙信天の巻』)
・こうなると、夫婦のあいだの反目も自然消滅の形にならざるをえなかった。
(出典:澁澤龍彦『世界悪女物語』)
類語
・対立(たいりつ)
意味:二つのものが反対の立場に立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不和(ふわ)
意味:仲が悪いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・軋轢(あつれき)
意味:仲が悪くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・罅が入る(ひびがはいる)
意味:完全な状態、円満な関係などが損なわれる。(出典:デジタル大辞泉)
・確執(かくしつ)
意味:双方の間が不和になること。(出典:精選版 日本国語大辞典)