友愛
「友愛精神」などのように使う「友愛」という言葉。
「友愛」は、音読みで「ゆうあい」と読みます。
「友愛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「友愛」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
友愛の意味
「友愛」には次の意味があります。
・ 兄弟・友人の間の親しみ。また、他に対して深い思いやりをもつさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「友愛」を分かりやすくいうと、兄弟や友人に対して情けや慈しむ気持ちを持つことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼等間の友愛と信頼感と感情とが、この事を早く搬んだのであった。
(出典:丘丘十郎『地球発狂事件』)
・小田原にあひ見てこのかたこの日に至つて頂点に達した秘められた友愛。
(出典:坂口安吾『二流の人』)
・若者との関係は、恋の関係ではなく、友愛の関係であるべきである。
(出典:中山元『フーコー入門』)
・我々から見て二人の友愛が甚だ高踏的に見えるのはそのためである。
(出典:モンテーニュ・ミシェル・エケム・ド『モンテーニュ随想録』)
・彼はその人から、友愛と勇気とに満ちた言葉を期待していた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・両親の間を結ぶ愛情は友愛であってほしいと、子供はいつも心の底では思っているものだ。
(出典:海音寺潮五郎『天と地と(二)』)
・それは誓いあった人間と人間とが、友愛を示す簡単な形式である。
(出典:蜷川新『天皇』)
・友愛塾の運動は、こんな建物の中でやるより、そのほうがほんとうですよ。
(出典:下村湖人『次郎物語』)