参考
「文献を参考にする」などのように使う「参考」という言葉。
「参考」は、音読みで「さんこう」と読みます。
「参考」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「参考」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
参考の意味
「参考」には次の意味があります。
・何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。また、そのための材料。(出典:デジタル大辞泉)
「参考」をわかりやすく言うと、「自分が何かを決めたり、しようとするときの手がかり」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・読者が作品を読む上で多少とも参考になれば幸いと思って要点を紹介した。
(出典:ロスタン/岩瀬孝訳『シラノ・ド・ベルジュラック』)
・いえ、捜査の参考までにご意見をうかがいたいことがございましてな。
(出典:森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』)
・僅か二、三行を書くためにも、幾冊もの参考文献を調べなければならない。
(出典:三浦綾子『細川ガラシャ夫人』)
・この物語を書くにあたって、次の書を主に参考にさせていただきました。
(出典:山田正紀『チョウたちの時間』)
・佐藤元中将は、敗戦後に開かれた極東軍事裁判で参考人として呼ばれた。
(出典:高木俊朗『抗 命 インパールII』)
類語
・基準(きじゅん)
意味:物事を比較・判断するよりどころとなる一定の標準。(出典:大辞林 第三版)
・原点(げんてん)
意味:物事を改めて考えたり、行動したりするときなどに立ち帰るべきもとになるところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・準拠(じゅんきょ)
意味:あるものをよりどころとしてそれに従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・見習う(みならう)
意味:人のすることを見て覚える。見て学ぶ。また、見てまねをする。(出典:デジタル大辞泉)
・ヒント
意味:ものごとを解決したり、創作したりするときに手がかりとなるような情報。(出典:精選版 日本国語大辞典)