原生林
「原生林に覆われた島」などのように使う「原生林」という言葉。
「原生林」は、音読みで「げんせいりん」と読みます。
「原生林」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「原生林」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
原生林の意味
「原生林」には次の意味があります。
・昔から現在まで、一度も人手が加えられたことのない、自然のままの森林。原始林。(出典:デジタル大辞泉)
「原生」は「自然のままの状態」を意味する二字熟語です。
日本では人工林が多く、原生林はほとんど存在していません。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・大きな長い滝で、上のほうは原生林のなかに隠れてしまっている。
(出典:川本三郎『ちょっとそこまで』)
・半島の先っぽにある原生林を散策に行った。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・わたしのいる熱帯の原生林は、妻や子のいる日本から絶望的なまでに離れていた。
(出典:大石圭『自由殺人』)
・山を包み込む原生林の中に、ガラスの破片を落としたような池がある。
(出典:泡坂妻夫『死者の輪舞』)
・こうして手に入れた山林の一つが、富士山麓の原生林に隣接していた。
(出典:朔立木『死亡推定時刻』)
・この神社の境内の森は五十ヘクタールからあって、原生林であった。
(出典:三浦綾子『銃口』)
・原生林に覆われた森は王都の民がもっとも身近に感じる自然である。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・それに、この荒々しい原生林の中で迷子になっても、動転はしていない。
(出典:J・M・ディラード/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック5/新たなる未知へ』)