危急存亡の秋
「今が会社の危急存亡の秋だ」などのように使う「危急存亡の秋」という言葉。
「危急存亡の秋」は、「ききゅうそんぼうのとき」と読みます。
「危急存亡の秋」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「危急存亡の秋」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
危急存亡の秋の意味
「危急存亡の秋」には次の意味があります。
・危難が迫って、現在のまま存続できるか、それとも滅びてしまうかという、重大な分かれ目。(出典:故事成語を知る辞典)
わかりやすく言えば「存亡の瀬戸際」という意味です。
「秋」は「重大な時期」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんな大それたことを平気で口にできるのは、危急存亡の秋だからこそだろう。(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(上)』)
・危急存亡の秋にゴルフへ行っていたとは、呆れてものが言えない。(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(上)』)
・日本の国も、危急存亡の秋に立っているのが、只今の時世だ。(出典:直木三十五『南国太平記』)
・僕が相当無理をしていることはおわかりいただけたと思います。いま、ACBは危急存亡の秋です。(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(下)』)
・数千年の歴史を持つリルガミン王国が遭遇する、三度目にして最大の危急存亡の秋なのだ。(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
類語
・危機(きき)
意味:悪い結果が予測される危険な時・状況。(出典:デジタル大辞泉)
・ピンチ
意味:追い詰められた苦しい状態。(出典:デジタル大辞泉)
・分かれ目(わかれめ)
意味:物が分かれるところ。また、どちらになるかという境目。(出典:デジタル大辞泉)
・苦境(くきょう)
意味:苦しい立場。苦しい境遇。(出典:日本国語大辞典)
・山場(やまば)
意味:物事の最も盛んな時や所。また、物事の最も重要な場面。(出典:日本国語大辞典)