占有
「市場占有率」などのように使う「占有」という言葉。
「占有」は、音読みで「せんゆう」と読みます。
「占有」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「占有」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
占有の意味
「占有」には次の意味があります。
・自分の所有にすること。(出典:デジタル大辞泉)
法律上は「自己のためにする意思をもって物を所持すること」という意味で使いますが、一般的には単に「自分の所有にすること」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・この静かな空間を一人で占有するのは、何だか贅沢のような気さえする。
(出典:片山憲太郎『紅 第2巻 ~ギロチン~』)
・彼らが前に占有していた土地はしばらくの間は無住の地となる。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・自分一人でその場所が占有できるなんて、贅沢な環境ではないか。
(出典:森博嗣『四季 1 春』)
・武士道は決して男の占有物ではないのです。
(出典:林不忘『丹下左膳』)
・寝る場所くらいは序列っていうか、先住者たちの習慣とか占有権てのがあるハズだ。
(出典:石丸元章『アフター・スピード 留置場→拘置所→裁判所』)
・所有者と占有者とがまったく別の人間であることがしばしばある。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
・レーダーから得た情報をプールしておくための占有領域を割り当てられている。
(出典:秋山瑞人『おれはミサイル(前・後篇)』)
・いまの市場占有率で、われわれ家族農家は大きな利益をうけている。
(出典:井上ひさし『コメの話』)