博覧強記
「博覧強記の人物」などのように使う「博覧強記」という言葉。
「博覧強記」は、音読みで「はくらんきょうき」と読みます。
「博覧強記」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「博覧強記」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
博覧強記の意味
「博覧強記」には次の意味があります。
・広く書物を読み、それらを非常によく記憶して豊かな知識をもっていること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「博覧」は「幅広く書物を読み、物知りであること」、「強記」は「記憶力が良いこと」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・池田先生はたいへんな博覧強記の方である。
(出典:矢口純『酒を愛する男の酒』)
・旺盛な読書欲は少年時代からのもので、後年の百科全書的な博覧強記はそのような蓄積から生まれた。(出典:ウェルズ/新庄哲夫訳『タイム・マシン』)
・可愛いだけが取り柄の子どものくせに、彼は書籍に関する博覧強記ぶりを発揮して私を威圧した。
(出典:森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』)
・博覧強記なうえに、情報収集に長けている。(出典:霞流一『ロング・ドッグ・バイ』)
・鴎外の博覧強記は誰も知らぬものはないが、学術書だろうが、通俗書だろうが、手当り任せに極めて多方面に渉って集めもし読みもした。(出典:内田魯庵『鴎外博士の追憶』)
類語
・博学(はくがく)
意味:ひろく種々の学問に通じていること。(出典:デジタル大辞泉)
・博識(はくしき)
意味:知識が広い分野に及んでいること。広く物事を知っていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・博聞(はくぶん)
意味:広く物事を聞いて、よく知っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・生き地引(いきじびき)
意味:博識の人。特に、会社・役所などで過去の出来事や規則などに通じている人。(出典:デジタル大辞泉)
・全知全能(ぜんちぜんのう)
意味:完全で、欠けるところのない知能。すべてのことを理解し、あらゆることを行なうことのできる神の能力。(出典:精選版 日本国語大辞典)