単刀直入
「単刀直入に言う」などのように使う「単刀直入」という言葉。
「単刀直入」は、音読みで「たんとうちょくにゅう」と読みます。
「単刀直入」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「単刀直入」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
単刀直入の意味
「単刀直入」には次の意味があります。
・直接に要点を突くこと。遠回しでなく、すぐに本題に入ること。(出典:デジタル大辞泉)
「単刀直入」とは、一本の刀を持ち一人で敵陣へ向かっていく様子がたとえとなり、前置きなどは殆どせずにいきなり本題に入っていくことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・前に折木さんに、わたしはときどき単刀直入に物を言いすぎる癖があると言われたことがありました。(出典:米澤穂信『古典部シリーズ3 クドリャフカの順番』)
・あまりにも単刀直入な質問だったので、座は一瞬しらけた格好になった。(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
・こうした場所でこういう申し出は珍しくないが、ここまで単刀直入に切り出されたのは初めてである。(出典:茅田砂胡『スカーレット・ウィザード 第1巻』)
・確かに単刀直入だけど、今度は間をすっ飛ばしているから何が何だかわからない。(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 5 ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』)
・いまも遠まわしなことはいわずに、単刀直入に『黒い鳥についてですね』と、問題の核心に触れられた。(出典:ハメット/宇野利泰訳『マルタの鷹』)
類語
・率直(そっちょく)
意味:かざりけがなく正直なこと。ありのままであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・端的(たんてき)
意味:まのあたりに明白であるさま。効果や結果がすばやく表われるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・手短(てみじか)
意味:てっとりばやいさま。手軽なさま。簡単。簡略。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ストレート
意味:まっすぐなこと。一直線なこと。まわり道をしないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・歯に衣着せず(はにきぬきせぬ)
意味:つつみ隠すことなく、思ったままを率直に言う。はっきりと、飾らないで言う。(出典:精選版 日本国語大辞典)