卑下
「卑下する」などのように使う「卑下」という言葉。
「卑下」は、音読みで「ひげ」と読みます。
「卑下」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「卑下」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
卑下の意味
「卑下」には次の意味があります。
・自分を劣ったものとしていやしめること。へりくだること。(出典:デジタル大辞泉)
自分をあえて低く見せて、劣っているように見せることをいいます。
「卑下」はあまり良い意味では使いません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いままで田舎ものであることを卑下したことなんて、いちどもないのに。
(出典:西野かつみ『かのこん 第01巻』)
・卑下することはない、という意味のことを言ったように記憶している。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 星界の断章 01 星界の断章 Ⅰ』)
・彼女はこれに答えるほど、自分を卑下するようなことはしなかった。
(出典:コレット/石川登志夫訳『青い麦』)
・なぜってこの男は自分の前で卑下した僕の姿を見ているんですからね。
(出典:ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(上)』)
・卑下しているわけではなかったし、自分を弱い女だと思っているわけでもなかった。
(出典:西村京太郎『夜が待っている』)
類語
・愚老(ぐろう)
意味:一人称。老人が自分をへりくだっていう語。(出典:大辞林 第三版)
・謙遜(けんそん)
意味:へりくだること。控え目な態度をとること。(出典:デジタル大辞泉)
・低姿勢(ていしせい)
意味:自分の方が相手より低い、弱い立場にあるとする態度。(出典:大辞林 第三版)
・遠慮(えんりょ)
意味:人に対して、言葉や行動を慎み控えること。(出典:デジタル大辞泉)
・敬虔(けいけん)
意味:うやまいつつしむ気持ちの深いさま。(出典:デジタル大辞泉)