半狂乱
「半狂乱の状態」などのように使う「半狂乱」という言葉。
「半狂乱」は、音読みで「はんきょうらん」と読みます。
「半狂乱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「半狂乱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
半狂乱の意味
「半狂乱」には次の意味があります。
・精神の平静さを失い取り乱すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「正気を失ったかのように振る舞うこと」を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この男は半狂乱になって珠子のところへ行き、泣いて忠告したそうです。
(出典:筒井康隆『(「七瀬」三部作 3) エディプスの恋人』)
・何年か前、ドロシーが半狂乱で電話をかけて来たときのことを思いだした。
(出典:パトリシア・コーンウェル『検屍官』)
・こんなはずではない、こんなはずではないと半狂乱になりながら訴えていた。
(出典:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』)
・そうは申しましても、彼はこの事件で半狂乱のありさまです。
(出典:クリスティ/小西宏訳『「ポワロ参上!」1』)
・十年前だったら、私はゆうべもう半狂乱で脱走してしまっていたでしょう。
(出典:太宰治『風の便り』)
類語
・錯乱(さくらん)
意味:思考や感情などが混乱して、異常な精神状態に陥ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・取り乱す(とりみだす)
意味:心の落ち着きを失う。見苦しいようすをする。(出典:デジタル大辞泉)
・ヒステリー
意味:感情を統御できず、激しい興奮・怒り・悲しみなどをむき出しにした状態。(出典:デジタル大辞泉)
・狂乱(きょうらん)
意味:正気を失い乱れて常態を失うこと。また、その状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・狂奔(きょうほん)
意味:狂ったように走りまわること。(出典:デジタル大辞泉)