千載一遇
「千載一遇のチャンス」などのように使う「千載一遇」という言葉。
「せんざいいちぐう」と読みます。
「せんさい」ではないので注意です。
四字熟語の中では、比較的メジャーは言葉だと思います。
この機会に意味をしっかりと確認しておきましょう。
この記事では「千載一遇」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
千載一遇の意味
「千載一遇」には次の意味があります。
・千年に一度めぐりあうほどの、またとない機会。(出典:大辞林)
「千載一遇」をわかりやすく言うと「千年に一度訪れるくらいの滅多にない機会」というような意味になります。
本来は人との出会いに使われる言葉ですが、現代ではあらゆる機会での好機到来で使われることがあります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・源氏の君がここに住んでいられるなんて千載一遇の好機なのだ。
(出典:田辺聖子『新源氏物語』)
・人間が徐々に殺されてゆく経過をこの眼で見るなどは、千載一遇の機会であらねばならぬ。
(出典:久生十蘭『黒い手帳』)
・そこに現れた自分という存在は、まさに千載一遇のチャンスに思えるのかもしれない。
(出典:秋山瑞人『ミナミノミナミノ (電撃文庫)』)
・高は、千載一遇のときと、思わず頬にのぼる紅を制しきれなかった。
(出典:吉川英治『新・水滸伝(一)』)
・この宝くじのような千載一遇の出会いを無にしたら、もはや三度目の出会いは絶対にない。
(出典:森村誠一『異型の街角』)