化合
「化合物」などのように使う「化合」という言葉。
「化合」は、音読みで「かごう」と読みます。
「化合」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「化合」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
化合の意味
「化合」には次の意味があります。
・2種以上の元素が化学反応を起こして結合し、新しい物質を生じること。(出典:デジタル大辞泉)
「化合」をわかりやすく言うと「2種類以上の物質が化学反応によって合わさり、新しい物質ができること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・その化合物がどのようなものかは化学的に解明されずに終わったのである。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(下)』)
・氏は地下室に研究室を設けて絶えず新しい化合の現象を研究していた。
(出典:国枝史郎『赤い手』)
・血が化合して、まったく新しい性質をもった女が生まれ出る。
(出典:山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』)
・次に別種の問題に着手し、金属がガス体の化合をひき起すことを研究した。
(出典:愛知敬一『ファラデーの伝』)
・海螢の發光の原料と酸素とが化合した刹那に發光するといふのである。
(出典:神田左京『海蛍の話』)
・酵素や核酸は、タンパク質と結合したさらに複雑な化合物なのである。
(出典:星新一『生命のふしぎ』)
・ヴェルヌは一〇〇年まえの科学知識をできるかぎり集めてそれを触媒として想像力の化合を行なったのです。
(出典:ヴェルヌ/鈴木力衛訳『月世界旅行』)
・火薬は化合しやすい数種の薬品の混合で、その勢力は分子の結合の際出て来るものである。
(出典:中谷宇吉郎『原子爆弾雑話』)