勢力
「反対勢力」などのように使う「勢力」という言葉。
「勢力」は、音読みで「せいりょく」と読みます。
「勢力」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「勢力」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
勢力の意味
「勢力」には次の意味があります。
・ 他をおさえ、支配下におくいきおいと力。特に、国家や政党などの社会的な集団がもつ、他の集団をおさえる力。(出典:デジタル大辞泉)
「勢力」は、個人に対して使われることはなく、団体・集団が他のグループに対抗する力を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・現在の勢力のある所へ人が寄って行くのも、自然なことなのですからね。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・中国は中華人民共和国となりアジアとヨーロッパに民主勢力が拡大した。
(出典:宮本百合子『婦人作家』)
・イムバネスはなお自分がこの土地で勢力のあると言うことを話している。
(出典:水野葉舟『帰途』)
・彼等の目的は野党として大衆の間の保守勢力を拡大するところにある。.
(出典:宮本百合子『今日の日本の文化問題』)
・村々の君主も、神主として信仰的に村々に、勢力を持つて居たのである。
(出典:折口信夫『最古日本の女性生活の根柢』)
類語
・威光(いこう)
意味:人をおそれさせ、従わせる力や勢い。(出典:デジタル大辞泉)
・権威(けんい)
意味:他の者を服従させる威力。(出典:デジタル大辞泉)
・オーソリティ
意味:権威。威信。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・強制力(きょうせいりょく)
意味:ある行為を強制する力。(出典:デジタル大辞泉)
・影響力(えいきょうりょく)
意味: 他に関係を及ぼし、変化をもたらす力。(出典:デジタル大辞泉)