勘繰る
「何か裏があるのではないかと勘繰る」などのように使う「勘繰る」という言葉。
「勘繰る」は、重箱読みで「勘繰る」と読みます。
「勘繰る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「勘繰る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
勘繰るの意味
「勘繰る」には次の意味があります。
・あれこれ気を回して悪い意味に考える。邪推する。(出典:デジタル大辞泉)
「勘繰る」とは、自分に対して悪いことがされるのではないかと邪推することを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんな夢を見たなんていうのも嘘だろう、などと勘繰るのもよくない。
(出典:田中哲弥『大久保町の決闘』)
・わざとこちらを不安におとしいれようという魂胆かと勘繰りたくもなる。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 3 白い竜』)
・もしかしたら男ができたのではないかと、そこから勘繰ることもあり得る。
(出典:サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』)
・兄貴は親父が囲っていた女じゃないかと勘繰って俺に教えてくれなかった。
(出典:高橋克彦『前世の記憶』)
・俺を担いでいるのかとも勘繰ったが、重吉の目はあくまでも真剣である。
(出典:熊谷達也『邂逅(かいこう)の森』)
類語
・邪推(じゃすい)
意味:他人の心意を悪く推量すること。ひがんで、自分に悪意をもっていると疑ってかかること。(出典:デジタル大辞泉)
・憶測(おくそく)
意味:自分でかってに推測すること。当て推量。(出典:デジタル大辞泉)
・忖度(そんたく)
意味:他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。(出典:デジタル大辞泉)
・推察(すいさつ)
意味:他人の事情や心中を思いやること。おしはかること。(出典:デジタル大辞泉)
・推測(すいそく)
意味:ある事柄をもとにして推量すること。(出典:デジタル大辞泉)