動悸
「動悸が高まる」などのように使う「動悸」という言葉。
「動悸」は、音読みで「どうき」と読みます。
「動悸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「動悸」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
動悸の意味
「動悸」には次の意味があります。
・胸がどきどきすること。心臓の鼓動がいつもより激しく打つこと。(出典:デジタル大辞泉)
「動悸」という言葉をわかりやすく言うと、「強い胸の鼓動」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼は息もつけないで、胸に手をあてて動悸を押ししずめようとしていた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・ぼくの心臓は、ある老学者と話しているときでさえ、動悸を打っていた。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・ともかく、なんだか必要以上に、胸の動悸が激しくなってしまっていた。
(出典:奈須きのこ『月姫 温かな午睡(秋葉・トゥルーエンド)』)
・藤沢はテーブルの横から取り上げた猟銃をすぐ動悸の激しい胸に構えた。
(出典:佐左木俊郎『熊の出る開墾地』)
・それを見すますと急に私は、頭の頂上で動悸がして居る様な気がした。
(出典:宮本百合子『農村』)
・彼女の胸に頭をもたしていたクリストフには、その胸の動悸が聞こえた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・わたしはそのとき、興奮のあまり胸の動悸が早くなるのを感じたほどである。
(出典:わたしはそのとき、興奮のあまり胸の動悸が早くなるのを感じたほどである。)
・実のところ、此処に来るまで動悸が鳴っていたのだが、それも鎮まった。
(出典:松本清張『球形の荒野 新装版(上)』)