動作
「動作を繰り返す」などのように使う「動作」という言葉。
「動作」は、音読みで「どうさ」と読みます。
「動作」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「動作」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
動作の意味
「動作」には次の二つの意味があります。
1 何かをしようとして、からだを動かすこと。また、そのときのからだの動き。
2 機械類が作動すること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
動作の意味①「何かをしようとして、からだを動かすこと。また、そのときのからだの動き。」
「動作」の一つ目の意味は「何かをしようとして、からだを動かすこと。また、そのときのからだの動き。」です。
こちらの意味では、生物のからだの動きを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてその動作の連続として、彼はキーを叩き文章を画面に書き始めた
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・彼の想像は老人のあらゆる動作をけげんな思いのうちに探索しはじめた。
(出典:アンダスン/山屋三郎訳『ワインズバーグ・オハイオ』)
・怒った時には動作でそれを示しても、表情でそれを示すのは稀である。
(出典:上村松園『花筐と岩倉村』)
・で私の友人は、籔の後ろに隠れてその男の動作を見守っていたそうです。
(出典:豊島与志雄『轢死人』)
類語
・運動(うんどう)
意味:物体の位置が時間とともに変化すること。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典)
・パフォーマンス
意味:演劇・音楽・舞踊などを上演すること。また、その芸・演技。(出典:デジタル大辞泉)
・モーション
意味:動作。身ぶり。動き。(出典:デジタル大辞泉)
・ムーブメント
意味:政治上・社会上・芸術上などの、運動。(出典:デジタル大辞泉)
動作の意味②「機械類が作動すること。」
「動作」の二つ目の意味は「機械類が作動すること。」です。
「動作」は生き物が動く場合と機械類が動く場合の両方に対して使えますが、似た言葉の「作動」は機械類が動く場合にのみ用います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・問題は動作速度を広範囲に制御できないことだ。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
・ジャンク品のコンピュータは動作確認をしていないものなら、一台千円から売られている。
(出典:石田衣良『アキハバラ@DEEP』)
・機構をいじって動作確認する様子はあまりに手馴れすぎていて、一瞬の現実離れを感じさせる。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 8 祭囃し編』)
・製品は高速な動作を繰り返し続けていた。
類語
・機能(きのう)
意味:ある物が本来備えている働き。また、そうした働きをなすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・パフォーマンス
意味:性能。機能。また、効率。(出典:デジタル大辞泉)
・稼働(かどう)
意味:機械を運転すること。また、機械が動いて仕事をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・作動(さどう)
意味:機械や装置の運動部分が働くこと。(出典:デジタル大辞泉)