勃発
「内乱が勃発する」などのように使う「勃発」という言葉。
「勃発」は、音読みで「ぼっぱつ」と読みます。
「勃発」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「勃発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
勃発の意味
「勃発」には次の意味があります。
・急に起こること。突然に発生すること。突発。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「勃発」は、主に戦争や事件などが突然起こることを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・戦争が勃発する年には少年バタイユの気持ちはもう限界に達していた。
(出典:酒井健『バタイユ入門』)
・だから無思想の世界では、状況によっては、極端な行動が勃発しうる。
(出典:養老孟司『無思想の発見』)
・青山の自宅にいた松岡は九月十九日の朝刊で柳条湖事件の勃発を知った。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』)
・突如として、右門畑の怪事件が、不思議な形をとって勃発いたしました。
(出典:佐々木味津三『右門捕物帖』)
・それを地で行くようなできごとが、出仕間近の十月のある日、勃発する。
(出典:大塚ひかり『源氏の男はみんなサイテー ―親子小説としての源氏物語』)
類語
・突発(とっぱつ)
意味:思いがけないときに、急に事件などが起こること。突然に発生すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・噴出(ふんしゅつ)
意味:狭いところから強い勢いでふき出すこと。また、ふき出ること。(出典:デジタル大辞泉)
・迸発(ほうはつ)
意味:ほとばしり出ること。逬出。(出典:大辞林 第三版)
・吹出す(ふきだす)
意味:内にあるものが勢いよく外に出る。(出典:デジタル大辞泉)
・沸き起こる(わきおこる)
意味:急に起こる。 (出典:大辞林 第三版)