割賦
「割賦販売」などのように使う「割賦」という言葉。
「割賦」は、音読みで「かっぷ」と読みます。
「割賦」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「割賦」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
割賦の意味
「割賦」には次の意味があります。
・代金などの支払いを、何回かに分けて行なうこと。分割払い。賦払い。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「割賦」をわかりやすく言うと「商品などの代金の支払いを、回数を分けて行うこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・保険金の大部分は割賦ローンの返済に充当されることになっていたのだ。
（出典：堺屋太一『油断!』）
・わたしたちは、いまだにその割賦を払いつづけているのです。
（出典：ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 1 リングワールド』）
・後続する事実は、そのほぼすべてが、もともとは、おそろしく間隔のあいた割賦払いの形で、そして、わたしにとっては、いささか胸の張りさけそうな、幾度かにわたる隠密の会合において、わたしに与えられたものであり、その与え主はあの三人の登場人物たちであった。
（出典：サリンジャー／鈴木武樹訳『フラニーとズーイ』）
・公団住宅の外観を呈していたが、頭金を支払って、あとは割賦返済にしていく長期分譲住宅であった。
（出典：森村誠一『日本アルプス殺人事件』）
・さらに、エルビング王国の借金をジュスランが負担し、一〇年割賦でタイタニアに返却すること。
（出典：田中芳樹『タイタニア1-疾風篇』）
・このクレジット・カードなるものは、割賦販売法では「総合割賦購入あっせん」という難解な言葉で表現され、その要件は次のように定められる。
（出典：木村晋介『八丈島のロックンロール ―キムラ弁護士事件帖』）
・割賦の可能な日本信販のクレジット・カードを取ることも出来ない若者層に救いの手を差し伸べた丸井は、上野においても、ポスト暴走族、スケバンに支持されて、成功しつつあります。
（出典：田中康夫『ファディッシュ考現学』）
・しかもモデルチェンジの採用や、広告、そして割賦信用販売の拡大など、人びとの直接的な購買力の次元を超えて「欲望」を創出し、操作するためのマーケティング・システムを総合的に展開していった。
（出典：内田隆三『社会学を学ぶ』）
