割勘
「飲み会代を割勘で支払う。」などのように使う「割勘」という言葉。
「割勘」は、「割」が訓読み、「勘」が音読みで「わりかん」と読みます。
「割勘」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「割勘」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
割勘の意味
「割勘」には次の意味があります。
・勘定の総額を等分に割って各人が支払うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
合計金額の平均額を全員が負担することを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・睦男は割勘がいいと言ったが、那須は睦男のコーヒー代も払って出て行った。
(出典:結城昌治『死者と栄光への挽歌』)
・この場合、社員同士であるから支払いが五百円以上になったときは、割勘にする。
(出典:山口瞳『酒呑みの自己弁護』)
・見栄を張らないのか、それとも金が無いのか、まさか「割勘にするから一番いい部屋にしなさい」とは言えない。(出典:篠田節子『女たちのジハード』)
・一切合切は割勘でいくのが友情を永続させる最低の条件だという日頃のとりきめになっているが、女と酒はめいめい持ちだという一項がついている。
(出典:開高健『(耳の物語2) 夜と陽炎』)
・酒もさかなも、だれがいくらという割勘ではなしに、何となく集まった物を何となく飲み食いするのだった。
(出典:三浦綾子『氷点』)
類語
・舎費(しゃひ)
意味: 寄宿舎にいる者が、それを維持するために支払う費用。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拠出(きょしゅつ)
意味:事業などのために金銭や品物を出し合うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・相持ち(あいもち)
意味:数人で一つの物を一緒に所有すること。共有。(出典:デジタル大辞泉)
・均等(きんとう)
意味:二つ以上の物事の間が互いに平等で差がないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・折半(せっぱん)
意味:金銭などを、半分ずつに分けること。二等分。(出典:デジタル大辞泉)