前代未聞
「前代未聞のニュース」などのように使う「前代未聞」という言葉。
「前代未聞」は、音読みで「ぜんだいみもん」と読みます。
「前代未聞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「前代未聞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
前代未聞の意味
「前代未聞」には次の意味があります。
・これまでに、まだ一度も耳にしたことがないような変わった珍しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「前代未聞のニュース」で「今まで聞いたことのないような珍しいニュース」という意味になります。
「あきれた」というニュアンスを含むこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・前代未聞の王の不祥事を、そもそもなかったことにしようとしたのだろう。
(出典:児玉ヒロキ『イット』)
・氷のように冷たくて火のように勇敢な男というのは、まったく前代未聞だ。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・兵隊が甲板および役割に任命されるのは、いわば前代未聞ともいえた。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』)
・依頼人を捜し出すことから始まるという前代未聞な仕事ではあるが。
(出典:神埜明美『ジュリエットと紅茶を ―ようこそ、呪殺屋本舗へ―』)
・ましてや自分から人に近づいていくような真似をするのは前代未聞といっていい。
(出典:五代ゆう『晴明鬼伝』)
類語
・画期的(かっきてき)
意味:これまでとは時代をくぎるほど目覚ましいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・未曾有(みぞう)
意味: いまだかつてなかったこと。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・空前(くうぜん)
意味:今までに例のないこと。(出典:大辞林 第三版)
・エポックメーキング
意味:その出現の以前と以後とで社会的に大きな違いが生ずるような有意義なことをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・記録的(きろくてき)
意味:従来の記録に並ぶ、また、それを上回るほど程度が甚だしいさま。(出典:デジタル大辞泉)