制裁
「制裁を行う」などのように使う「制裁」という言葉。
「制裁」は、音読みで「せいさい」と読みます。
「制裁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「制裁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
制裁の意味
「制裁」には次の意味があります。
・法律や規則、また慣習・伝統などの社会的規範に背いた者に対して加えられるこらしめや罰。(出典:デジタル大辞泉)
「制裁」をわかりやすく言うと「違反に対して社会的制限を加えること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・少年は制裁を受けるか、谷のように対抗したものかぼんやり考えていた。
(出典:きだ・みのる『道徳を否む者』)
・人が社会に住んでいるあいだは法律のほかに世俗の制裁を受けねばならぬ。
(出典:新渡戸稲造『自警録』)
・それの何処に制裁を受けねばならぬような悪い点があるのか理解出来なかった。
(出典:きだ・みのる『道徳を否む者』)
・どの道、かれはその罪をひき受けて相当の制裁をうけなければならない。
(出典:岡本綺堂『鐘ヶ淵』)
・一人が事を起こしたからといって同年兵を制裁することも禁じる。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』)
類語
・処分(しょぶん)
意味:規則・規約などを破った者に罰を加えること。処罰。(出典:デジタル大辞泉)
・懲戒(ちょうかい)
意味:不正または不当な行為に対して制裁を加えるなどして、こらしめること。(出典:デジタル大辞泉)
・処刑(しょけい)
意味:刑に処すること。特に、死刑に処すること。(出典:デジタル大辞泉)
・断罪(だんざい)
意味:罪をさばくこと。罪に対して判決を下すこと。断獄。 (出典:デジタル大辞泉)
・措置(そち)
意味:事態に応じて必要な手続きをとること。取り計らって始末をつけること。(出典:デジタル大辞泉)