利権
「利権が絡む」などのように使う「利権」という言葉。
「利権」は、音読みで「りけん」と読みます。
「利権」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「利権」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
利権の意味
「利権」には次の意味があります。
・利益を得る権利。特に、業者が政治家や役人と結託して獲得する権益。(出典:デジタル大辞泉)
「利権」とは、利益をもらう権利を有する際に使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・シャルルは情交を重ねながらも、主要な関心を利権の入手に置いていた。
(出典:加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』)
・こういった対外援助に政治家が絡むと、背後には必ず利権が発生している。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)下』)
・だから資本主義国家は、市場と利権を求めて侵略的にならざるをえない。
(出典:竹田青嗣『ニーチェ入門』)
・新大陸における利権を得んとしてスペイン政府に猛運動せるも成功せず。
(出典:ボーマルシェ/辰野隆訳『フィガロの結婚』)
・聖戦だなんていっても、一部の奴の利権のためにやっているんだ。
(出典:三浦綾子『続・氷点』)
類語
・役得(やくとく)
意味:その役目についていることによって得られる特別の利得や特権。(出典:デジタル大辞泉)
・利得(りとく)
意味:利益を得ること。また、その利益。(出典:デジタル大辞泉)
・特権(とっけん)
意味:特定の身分や地位の人がもつ、他に優越した権利。(出典:デジタル大辞泉)
・権益(けんえき)
意味:権利と利益。特に、ある国が他国内に持つ権利とそれに伴う利益。(出典:デジタル大辞泉)
・受益(じゅえき)
意味:利益を受けること。(出典:デジタル大辞泉)