切ない
「切ないラブストーリー」などのように使う「切ない」という言葉。
「切ない」は、音読みで「せつない」と読みます。
「切ない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「切ない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
切ないの意味
「切ない」には次の意味があります。
・悲しさや恋しさで、胸がしめつけられるようである。やりきれない。やるせない。(出典:デジタル大辞泉)
例えば、好きな人と会えない時に感じるような、悲しさや寂しさで苦しいくなるような感覚のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・嬉しいような、切ないような気分が振り子のように彼の中で揺れている。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・これまでこれほどまでに悲しく切ない女の声を聞いたことがなかった。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・そうすれば生き延びてこんな切ない思いをすることもなかったはずだ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・そのような唄がどんなに終戦後の村々の心を切なくしたことだったろう。
(出典:石牟礼道子『苦海浄土』)
類語
・もの哀しい(ものがなしい)
意味:どことなく哀しいさま。悲哀を感じさせる様子、または悲哀を感じる心持ち。(出典:実用日本語表現辞典)
・哀切(あいせつ)
意味:非常に哀れでもの悲しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・苦しい(くるしい)
意味:悩み・せつなさ・悲しさ・後悔などで、心が痛んでつらい。(出典:デジタル大辞泉)
・辛い(つらい)
意味:精神的にも肉体的にも、がまんできないくらい苦しい。苦しさで耐えがたい。(出典:デジタル大辞泉)