分別
「分別を持って行動する」などのように使う「分別」という言葉。
「分別」は、音読みで「ふんべつ」と読みます。
「分別」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「分別」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
分別の意味
「分別」には次の意味があります。
・道理をよくわきまえていること。また、物事の善悪・損得などをよく考えること。
(出典:デジタル大辞泉)
常識的な判断あるいは行動ができる基準を持っているということでもあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかもわたしは自分では大いに分別のある行動をしているつもりだった。
(出典:クリスティ/赤冬子訳『茶色の服を着た男』)
・自分より分別のある父に、何もいうことはあるまいと思ったのである。
(出典:三浦綾子『塩狩峠』)
・彼女はグレゴールがありとあらゆる分別をもっているものと思っていた。
(出典:原田義人『変身』)
・私はずいぶんきびしいしつけを受けましたおかげで分別もつきました。
(出典:エミリー・ブロンテ/大和資雄訳『嵐が丘』)
・分別のある人間として、君がこの作業から縁を切るというのなら別だけれど。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『悪魔の足』)
類語
・見識(けんしき)
意味:物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれた判断力。ある物事に対する確かな考えや意見。識見。(出典:デジタル大辞泉)
・慧眼(けいがん)
意味:さとい眼力。鋭い活眼力。物事の本質を鋭く見抜く洞察力。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・利口(りこう)
意味:頭がよいこと。賢いこと。また、そのさま。利発。(出典:デジタル大辞泉)
・正気(しょうき)
意味:気が確かなこと。通常の意識。(出典:デジタル大辞泉)
・目利き(めきき)
意味:器物・刀剣・書画などの真偽・良否について鑑定すること。また、その能力があることや、その能力を備えた人。(出典:デジタル大辞泉)