処置
「応急処置」などのように使う「処置」という言葉。
「処置」は、音読みで「しょち」と読みます。
「処置」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「処置」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
処置の意味
「処置」には次の意味があります。
・その場や状況に応じた判断をし手だてを講じて、物事に始末をつけること。(出典:デジタル大辞泉)
特に、「傷や病気の手当てをすること」という意味で使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それにはどういう処置をとるべきか、はっきり分かっているのだろうか。
(出典:プレヴォ/鈴木豊訳『マノン・レスコオ』)
・世間もだれ一人今度の当局者の処置を至当と認める者はないのであった。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・わたしは生涯のあいだ数知れず処置に窮するような瞬間に遭遇しできた。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 5 金星の魔法使』)
・だからお前の意志のままに自由に処置してよいということになる。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 四つの署名』)
・わたくしは手術の処置にいっそう個人的な関心を持ちはじめた。
(出典:ウェルズ/浜野輝訳『ダヴィドソンの眼の異常な体験』)
類語
・取扱(とりあつかい)
意味:手で持ったり動かしたりすることや、物事を処理すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・始末(しまつ)
意味:物事の始めと終わり。始めから終わりまでの細かい事情。(出典:デジタル大辞泉)
・措置(そち)
意味:事態に応じて必要な手続きをとる。取り計らって始末をつけること(出典:デジタル大辞泉)
・善後策(さいごさく)
意味:後始末をうまくつけるための方法。(出典:デジタル大辞泉)
・対応策(たいおうさく)
意味:ある問題や懸念に対する、阻止または改善のための方策。(出典:実用日本語表現辞典)