凝固
「血液が凝固する」などのように使う「凝固」という言葉。
「凝固」は、読みで「ぎょうこ」と読みます。
「凝固」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「凝固」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
凝固の意味
「凝固」には次の意味があります。
・物質が液体あるいは気体状態から固体状態に変化することで、融解の逆の現象である。(出典:デジタル大辞泉)
例えば、水が凝固すると氷となる。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それ以外のところでは、既に黒ずんだ血が白い肉体の上で凝固していた。
(出典:カヴァン『氷』)
・どうせ今日も目障りな耳が迎えるのだろうと鏡を見て、おれは凝固した。
(出典:万城目学『鹿男あをによし』)
・以上の知識を得た貴久子の心の中で、次第に一つの疑惑が凝固してきた。
(出典:森村誠一『密閉山脈』)
・氷が通りを遠くへ引かれてゆく時、それは凝固した青空のように見える。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
・つくりあげていこうという意志がなければ、形として凝固していかない。
(出典:山際淳司『Give up オフコース・ストーリー』)
類語
・硬化(こうか)
意味:冷却や乾燥、結晶化によって固くなったり固体になったりする過程(出典:デジタル大辞泉)
・凝結(ぎょうけつ)
意味:液体内に半固体の塊を作る作用(出典:デジタル大辞泉)
・冷凍(れいとう)
意味:何かを液体から個体に変化させるために熱を取り除くこと(出典:デジタル大辞泉)
・固まる(かたまる)
意味:液体から、濃縮した状態、または個体の状態に変わる。(出典:デジタル大辞泉)