冷や汗
「冷や汗を流す」などのように使う「冷や汗」という言葉。
「冷や汗」は、訓読みで「ひやあせ」と読みます。
「冷や汗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「冷や汗」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
冷や汗の意味
「冷や汗」には次の意味があります。
・ひどく恥ずかしかったり、恐ろしかったりしたときなどに出る汗。(出典:デジタル大辞泉)
冷汗(れいかん)ともいい、ぞっとするような寒気を伴うところから名づけられたもので、生理的には精神性発汗に属します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・自分の頬を冷や汗が伝うのが分かるほど、今、舞の神経は緊張していた。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
・本を開くと冷や汗が噴き出てきたが、我慢して冒頭を少し読んでみた。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 1 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』)
・伊里野がいつからそこで聞いていたのだろうと思うと冷や汗が出る。
(出典:秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その2』)
・身じろぎすら相手に力を与えそうで、息を殺していると冷や汗がでてきた。
(出典:荻原規子『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』)
・額には恥ずかしさのあまりに冷や汗が浮かんでいたかもしれない。
(出典:川島誠『もういちど走り出そう』)
・あやうく若い娘を殺すところだったのに気づくと、額に冷や汗が浮かんだ。
(出典:E・R・バローズ『石器時代へ行った男』)
・無論この僕とて例外ではなく、冷や汗が全身から滝のように噴き出す。
(出典:平坂読『ホーンテッド! 1』)
・虚勢を張っているわけではない証拠に、会長は冷や汗一つかいていない。
(出典:谷川流『8 涼宮ハルヒの憤慨』)