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冥土の土産とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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冥土の土産

「冥土の土産に教えてやる」などのように使う「冥土の土産」という言葉。

「冥土の土産」は、「めいどのみやげ」と読みます。

「冥土の土産」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「冥土の土産」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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冥土の土産の意味

「冥土の土産」には次の意味があります。

冥土へのみやげ。それがあってはじめて安心して死ねるような、よろこばしい事柄についていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

間もなく死んでしまう人に対して送る物事を指します。冥土(あの世)で土産や土産話になるような真実・事実・知りたがっていたことを教えたり、ご馳走を振る舞うなど、亡くなる人の希望を叶えることを言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

冥土の土産にはそれがある、そんなことを彼はぼんやりと考えた。
(出典:柏原兵三『徳山道助の帰郷』)

・あんたは貴族のようだから、きちんと冥土の土産に教えてやろう。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 外伝 タバサの冒険3』)

・それに匹敵する冥土の土産は、自分にはないとさえ思われた。
(出典:柏原兵三『徳山道助の帰郷』)

冥土の土産に一度撮影現場を見物したいとの思いもあったし、今回の経緯を原稿にしようとの下心もある。
(出典:松沢呉一『エロ街道をゆく ――横町の性科学』)

・せめてもの冥土の土産に、おれのすねに糸ほどの傷をつけたことを、あの世にいる師匠の草深甚四郎に告げるがよい。
(出典:山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』)

類語

黄泉の客(よみのきゃく)
意味:黄泉へ旅立った人。死んだ人。(出典:デジタル大辞泉)

六文銭(ろくもんせん)
意味:紋所の名。一文銭を三個ずつ横に二列に並べた形のもの。真田家の旗印として有名三途の川を渡る渡し賃をもたない亡者がくれば、奪衣婆がその着衣をはぎ取ってしまうと考えられ、死者に渡し賃として六文銭をもたせる習俗が生まれた。(出典:精選版 日本国語大辞典)

三途の川(さんずのかわ)
意味:人が死んで冥土に行く途中に越えるという川。川に緩急の異なる三つの瀬があって、生前の罪業によって渡る場所が異なり、川のほとりには鬼形の姥がいて衣を奪い取るという。(出典:精選版 日本国語大辞典)

死に化粧(しにげしょう)
意味:故人の顔や髪を整え、化粧をすること。故人が弔問客に生前と同じような表情で対面できるように、おだやかな死顔にしてあげます。(出典:葬儀辞典)

置土産(おきみやげ)
意味:立ち去るときに贈り物として残しておく品物。故人や前任者が残していったものや業績(出典:デジタル大辞泉)

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