冥利
「冥利につきる」などのように使う「冥利」という言葉。
「冥利」は、音読みで「みょうり」と読みます。
「冥利」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「冥利」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
冥利の意味
「冥利」には次の意味があります。
・神仏の助け。転じて、運、幸福の意味で用いられる。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典)
「男冥利」などの使い方で、特定の立場などで得られる恩恵を指す場合もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今年は、女の子と待ち合わせ出来るという青春冥利に尽きる展開だった。
(出典:入間人間 『電波女と青春男 第3巻』)
・そこが商売冥利って奴で、黙って知らん顔をしております。
(出典:夢野久作 『悪魔祈祷書』)
・でもまあ、女冥利に尽きるってやつですか。
(出典:内田春菊 『私の部屋に水がある理由』)
・せっかくの千両を宙に迷わせちゃ、冥利にあまる話じゃありませんか。
(出典:横溝正史 『人形佐七捕物帳 12』)
・何でも負債を返さないでは、あんまり冥利が悪いでないか。
(出典:泉鏡花 『化銀杏』)
類語
・御蔭(おかげ)
意味:他から受けた力添え・恩恵。また、神仏の助け。(出典:デジタル大辞泉)
・加護(かご)
意味:神仏がその力によって衆生を守り助けること。(出典:デジタル大辞泉)
・余慶(よけい)
意味:祖先の善行のおかげで、子孫が受ける幸福。(出典:デジタル大辞泉)
・応報(おうほう)
意味:善悪の行いに応じて受ける吉凶・禍福の報い。果報。(出典:デジタル大辞泉)
・天祐(てんゆう)
意味:天のたすけ。(出典:精選版 日本国語大辞典)