冒涜
「神への冒涜だ」などのように使う「冒涜」という言葉。
「冒涜」は、音読みで「ぼうとく」と読みます。
「冒涜」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「冒涜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
冒涜の意味
「冒涜」には次の意味があります。
・ 神聖なもの、尊厳なもの、清らかなものをおかしけがすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
神や尊重しなければならないものをけがす行為のことをいいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・他のすべての信仰が基づいている誤った冒涜的な書物と区別されている。
(出典:ビアス/奥田俊介・倉本護・猪狩博訳『悪魔の辞典』)
・そもそも明確な願いのない俺が、人の願いを聞こうだなんて冒涜だろう。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night セイバー Fate TrueEnd 夢の続き』)
・アメリカのSF作家のなかには、神を冒涜するような作品を書く者がある。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・父親の行為が、彼女の母親と兄弟を冒涜しているように思えたから。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 08 いとしき歳月(後編)』)
・他人に見せることが大変な裏切りであり、冒涜のように思えたからだ。
(出典:星新一『おみそれ社会』)
類語
・不敬(ふけい)
意味:尊敬の念を持たず、礼儀にはずれること。(出典:デジタル大辞泉)
・神聖冒涜(しんせいぼうとく)
意味:神聖さを失わせるような言動に出ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・涜聖(とくせい)
意味:神聖をけがすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・涜神(とくしん)
意味:神をけがすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・犯す(おかす)
意味:法律・規則・倫理などに反した行為をする。(出典:デジタル大辞泉)