再三
「再三にわたって注意する」などのように使う「再三」という言葉。
「再三」は、音読みで「さいさん」と読みます。
「再三」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「再三」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
再三の意味
「再三」には次の意味があります。
・ある動作が二度も三度も行われること。副詞的にも用いる。たびたび。しばしば。(出典:デジタル大辞泉)
「再三」をわかりやすく言うと「何度もおなじ動作が行われること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのために二重にも三重にも説得しなければ、相手が重い腰を上げようとはしないことが、再三あった。
(出典:森瑤子『風物語』)
・トンネルそのものに入ると、タイヤは再三にわたって壁に接触した。
(出典:フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』)
・だがそれは、彼が生涯を通じて再三経験してきた錯覚のひとつだった。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・あそこへは僕も再三遊びに行つた。然しあの小説に書かれてゐる感じとは少し違ふ。
(出典:坂口安吾『桜枝町その他』)
・さきほどから神尾が、再三言葉をかけたのが聞えないはずはありません。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
類語
・返す返す(かえすがえす)
意味:ある動作を繰り返すさま。何度も。重ね重ね。くれぐれも。(出典:デジタル大辞泉)
・度度(たびたび)
意味:何度も繰り返し行われるさま。いくども。しばしば。(出典:デジタル大辞泉)
・呉呉(くれぐれ)
意味:繰り返し繰り返しするさま。念を入れるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・再三再四(さいさんさいし)
意味:再三を強めていう語。ある動作がくりかえし何度も行なわれるさま。たびたび。多く副詞的に用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・往往(おうおう)
意味:物事がしばしばあるさま。まま。(出典:デジタル大辞泉)