共済
「共済に加入する」などのように使う「共済」という言葉。
「共済」は、音読みで「きょうさい」と読みます。
「共済」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「共済」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
共済の意味
「共済」には次の意味があります。
・相互に助け合い、力を合わせて事をなすこと。（出典：デジタル大辞泉）
つまり「共済」とは「互いに力を合わせて、何かをすること」という意味です。
保険システムなどで使われることが多いですが、本来はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・慌てて救急車を呼んだが、共済病院に到着するまでもなく、妻は死んだ。
（出典：小野不由美『屍鬼(下)』）
・結局彼と生沢徹は、レース界という友好的共済社会の秩序を破ったのである。
（出典：海老沢泰久『F1走る魂』）
・ただの共済クラブで、飲み仲間の集まる場所だと思っていた。
（出典：A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 恐怖の谷』）
・その後警備本部詰めの厳しい日々が続いていたある日、「共済の方が御面会です」という。
（出典：佐々淳行『東大落城 安田講堂攻防七十二時間』）
・共済なんかといふ煮え切らないものよりは、率直に共産の方がいゝのですからな。
（出典：有島武郎『私有農場から共産農団へ』）
類語
・互恵（ごけい）
意味：互いに特別の便宜や利益などを与えたり、受けたりすること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・隣保（りんぽ）
意味：となり近所の家々や人々。また、となり近所どうしで助け合うこと。（出典：デジタル大辞泉）
・持ちつ持たれつ（もちつもたれつ）
意味：互いに助け合うさま。相互に助けたり助けられたりするさま。（出典：デジタル大辞泉）
・相互扶助（そうごふじょ）
意味：互いに助け合うこと。（出典：デジタル大辞泉）
・同舟相救う（どうしゅうあいすくう）
意味：いつもは仲の悪い同士でも、危急の場合や共通の利害のためには助け合うということ。（出典：精選版 日本国語大辞典）
