公明正大
「公明正大な選挙」などのように使う「公明正大」という言葉。
「公明正大」は、音読みで「こうめいせいだい」と読みます。
「公明正大」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「公明正大」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
公明正大の意味
「公明正大」には次の意味があります。
・私心がさしはさまれず、正しく事の行われる・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
「公明正大」をわかりやすく言うと「自分の利益や考えを優先せず、正しく行うこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の事務所は申し分なく公明正大な仕事でなければ、決して手を出さない。
(出典:モーム/田中西二郎訳『モーム短編集「園遊会まで」』)
・すべてが公明正大に見えたのであります。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『ゴルフ場殺人事件』)
・その顔は穏やかで、公明正大で、時を越えて知的で、善意に満ちて、誠実な表情をしていた。
(出典:カヴァン『氷』)
・公明正大で、隠す必要は少しもなかった。
(出典:松本清張『証明』)
・公人の手本となる公明正大で勤勉な王だった。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
類語
・至公(しこう)
意味:きわめて公平なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厳正(げんせい)
意味: 規準を厳格に守って公正に行うこと。 (出典:デジタル大辞泉)
・公平(こうへい)
意味:特定の人のえこひいきをしないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平等(びょうどう)
意味:かたよりや差別がなく、みな等しいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・中正(ちゅうせい)
意味:かたよらず、公正であること。(出典:デジタル大辞泉)