公序良俗
「公序良俗に反する行為」などのように使う「公序良俗」という言葉。
「公序良俗」は、音読みで「こうじょりょうぞく」と読みます。
「公序良俗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「公序良俗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
公序良俗の意味
「公序良俗」には次の意味があります。
・おおやけの秩序と善良な風俗(出典:デジタル大辞泉)
「おおやけの秩序」とは「国家社会の一般的利益」、「善良の風俗」とは「社会の一般的道徳観念」を意味します。
つまり、「社会的に守られるべき秩序や道徳」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・生きて歩く公序良俗って基地内で有名だったんだから。
(出典:有川浩『空の中』)
・子供にどんな名前をつけようと、公序良俗に反してないかぎり自由ではある。
(出典:樋口有介『木野塚探偵事務所だ』)
・警察へ訴え出たところで、相手にされまい。むしろ公序良俗に反する契約の一方当事者として罰せられるかもしれない。
(出典:森村誠一『夢の原色』)
・法律ではそういう女性の存在そのものを認めていない。公序良俗に反するという見方で、その女性は家庭の破壊者だからな。
(出典:結城昌治『振られた刑事』)
・でも公序良俗に反することはやめておいたほうがいいよ。
(出典:谷川流『1 涼宮ハルヒの憂鬱』)
類語
・社会秩序(しゃかいちつじょ)
意味:社会生活が混乱なく営まれている状態。また、そのために必要な社会の制度や仕組み。 (出典:デジタル大辞泉)
・規範(きはん)
意味:行動や判断の基準となる模範。手本。(出典:デジタル大辞泉)
・道徳(どうとく)
意味:人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。 (出典:デジタル大辞泉)
・良識(りょうしき)
意味:物事の健全な考え方。健全な判断力。(出典:デジタル大辞泉)
・モラル
意味:道徳。論理。(出典:デジタル大辞泉)