公害
「公害を防ぐ取り組み」などのように使う「公害」という言葉。
「公害」は、音読みで「こうがい」と読みます。
「公害」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「公害」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
公害の意味
「公害」には次の意味があります。
・事業活動などの人為的な原因から、地域住民や公共一般がこうむる肉体的、精神的、物質的な種々の被害や、自然環境の破壊。大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・悪臭・振動・地盤沈下など。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「公害」とは、「人間の活動によって環境が悪化すること。また人々の生活や健康も脅かされること。」という意味です。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一方ではたとえば公害の深刻さを私たち日本人はひしひしと感じています。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・彼らの後継者たちはその前後に低公害のCVCCエンジンの開発に成功。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・公害を発生させないと生きていけないし、発生させると命をちぢめる。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌』)
・完全無公害型のエンジンがいつのまにか実用化されているということを。
(出典:大野木寛『ラーゼフォン第1巻』)
・ゾシアはわざと哀れな公害病患者を演出する必要があったのでしょう。
(出典:工藤久代『ワルシャワ猫物語』)
類語
・汚染(おせん)
意味:けがれに染まること。よごれること。また、よごすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ポリューション
意味:汚染。特に、公害による汚染。環境破壊。(出典:デジタル大辞泉)
・弊害(へいがい)
意味:害になること。他に悪い影響を与える物事。害悪。(出典:デジタル大辞泉)
・害毒(がいどく)
意味:善良なものをいため、そこなうこと。また、そのもの。特に、社会に対し、精神的、道徳的に悪い影響を与えるもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・乱開発(らんかいはつ)
意味:自然環境や生態系の保全に配慮することなく、むやみに自然開発を行なうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)