免れる
「責任を免れる」などのように使う「免れる」という言葉。
「免れる」は、訓読みで「まぬがれる」と読みます。
「免れる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「免れる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
免れるの意味
「免れる」には次の意味があります。
・身に受けては好ましくないことから逃れる。また、避けてそれにかかわらない。(出典:デジタル大辞泉)
都合の良くないことや災いなどから逃げる意味で使われます。
本来は「まぬかれる」と言いますが、間違った言い方である「まぬがれる」が広く知れ渡り、現在では「まぬがれる」も間違いではないとなっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし私どもは今ではもう、そのような苦しみをよほど免れていました。
(出典:ポー/安引宏,佐々木直次郎訳『黒猫・黄金虫』)
・そういう男ほど他人の子を育てさせられてしまう危険を免れるだろう。
(出典:竹内久美子『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』)
・も一人の福富といふのは女教員だから自然と宿直を免れてゐるのである。
(出典:石川啄木『葉書』)
・但しこの遊びは遊技者に取りても傍観者に取りても多少の危険を免れず。
(出典:正岡子規『ベースボール』)
・それから、どうなつたにしても練吉自身の責任は免れるといふものだつた。
(出典:田畑修一郎『医師高間房一氏』)
類語
・逃避(とうひ)
意味:困難などに直面したとき逃げたり、意識しないようにしたりして、それを避けること。(出典:デジタル大辞泉)
・免除(めんじょ)
意味:義務、役務などを免ずること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・回避(かいひ)
意味:物事をよけて、それにあわないようにすること。事態がそうならないようにすること。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・逃げる(にげる)
意味: 面倒なこと、いやなことから積極的に遠ざかろうとする。(出典:デジタル大辞泉)
・ずらかる
意味:逃げだす。高飛びする。もと、盗人などが用いた語。(出典:デジタル大辞泉)