元請け
「元請け会社」などのように使う「元請け」という言葉。
「元請け」は、訓読みで「もとうけ」と読みます。
「元請け」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「元請け」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
元請けの意味
「元請け」には次の意味があります。
・発注者から直接仕事を請け負うこと。また、その業者。(出典:デジタル大辞泉)
一つの仕事に対して発注者、元請け、下請けの関係は自分の立ち位置によって変わります。
例えば、【 発注者①→ 元請け②→下請け③→孫請け④ 】の依頼の流れであれば、③の業者から見た発注者は②であり、自身は元請けという形で依頼を受けている状態となります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・つづいて元請けの建築会社の社長や銀行の代表らがステージに立った。
(出典:阿部牧郎『不倫の戦士たち』)
・元請けといえども大きく出られないのは、安い料金で請けてもらっているからだ。
(出典:平安寿子『くうねるところすむところ』)
・十階のオーナーの所は、挨拶入れて一番にお願いします。挨拶する時は元請の『〇〇建設』で名乗って下さい。
(出典:辻内智貴『青空のルーレット』)
・それを、元請けとどう負担するかは先の問題だが、いずれにせよ、一分でも早くとりはずし、とり替えねばならない。
(出典:城山三郎『勇者は語らず』)
・元請けの大和ハウスへの焼損の謝罪など、なんてことはなかった。
(出典:吉田修一『熱帯魚』)
類語
・フリーランス
意味:自由契約者。一定の会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約するジャーナリストや俳優・歌手など。(出典:デジタル大辞泉)
・ゼネコン
意味:土木・建築工事の一切を請け負う、大手の総合建設業者。(出典:デジタル大辞泉)
・受託(じゅたく)
意味:頼まれること。委託を受けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・下請け(したうけ)
意味:請負人(元請人)のひきうけた仕事の全部または一部を、さらに請け負うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・請負(うけおい)
意味:日限・報酬を取り決めた上で仕事を引き受けること。また、その仕事。(出典:デジタル大辞泉)