元祖
「技の元祖」などのように使う「元祖」という言葉。
「元祖」は、音読みで「がんそ」と読みます。
「元祖」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「元祖」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
元祖の意味
「元祖」には主に次の意味があります。
・ ある物事を最初にはじめた人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
その家系の一番始めとされる方であったり、技法を開発した最初の方などです。
後々の後継者が尊敬の意味で始めの方を「元祖」と称えることがあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・子供のエプロンは横浜から流行った物ですが、その元祖は、あんたです。
(出典:吉川英治『折々の記』)
・これが茶道の元祖といわれる千利休の茶に対する態度でありました。
(出典:岡本かの子『仏教人生読本』)
・この方法は後に明清になって大いに行われたが、その風の元祖と云ってもよい。
(出典:内藤湖南『支那目録学』)
・話の種になった手ん坊の元祖はその中の子で、カルロネと云った。
(出典:森林太郎『センツアマニ』)
・この方が落胤騒動としては先口で、云って見れば天一坊の元祖に当る訳。
(出典:江見水蔭『備前天一坊』)
類語
・鼻祖(びそ)
意味:(胎生動物は鼻からまず形をなすとされたところから) ある物事を最初に始めた人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ルーツ
意味: 物事の根元・起源。(出典:デジタル大辞泉)
・創始者(そうししゃ)
意味:ある物事を最初に始めた人。(出典:デジタル大辞泉)
・始祖(しそ)
意味:ある物事をはじめた最初の人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・開祖(かいそ)
意味:学問・芸能などで、一流派のもとを開いた人。(出典:デジタル大辞泉)