優待
「株主優待」などのように使う「優待」という言葉。
「優待」は、音読みで「ゆうたい」と読みます。
「優待」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「優待」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
優待の意味
「優待」には次の意味があります。
・手厚くもてなすこと。特別に手厚く待遇すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「株主優待」とは「株主を手厚くもてなすこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・したがって、この座では招待の劇評家を特別に優待していたようであった。
(出典:岡本綺堂『明治劇談 ランプの下にて』)
・不当な敵視はほどほどにして、特別優待乗船券を発行してもいいような気がし始めていた。
(出典:安部公房『方舟さくら丸』)
・従って信長も長政を優待して、味方にしておき度かったのだ。
(出典:菊池寛『姉川合戦』)
・なのになぜ、鉄道会社だけが、ああむやみに縁故者を優待するのだろうか。しかも、赤字が出れば国民の税金をあてにするくせに。
(出典:井上ひさし『ドン松五郎の生活』)
・その縁故で彼等が行くと、特に優待せられるそうだ。
(出典:森鴎外『ヰタ・セクスアリス』)
類語
・優遇(ゆうぐう)
意味:手厚くもてなすこと。また、よい待遇をすること。厚遇。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厚遇(こうぐう)
意味:手厚くもてなすこと。行き届いたもてなしをすること。優遇。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恩遇(おんぐう)
意味:情けをかけて待遇されること。厚遇。優遇。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・知遇(ちぐう)
意味:人格や能力などを認めた上で、手厚くもてなされること。また、そのもてなし。立派な人物としてあたえられる厚遇。値遇。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・慰安(いあん)
意味:心をなぐさめ、労をねぎらうこと。また、心がなぐさめられるような感じや事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)