債券
「会社の債券」などのように使う「債券」という言葉。
「債券」は、音読みで「さいけん」と読みます。
「債券」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「債券」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
債券の意味
「債券」には次の意味があります。
・国や地方公共団体、事業会社などが必要な資金を借り入れるために発行する有価証券のこと。(出典:(社)投資信託協会・投資信託の用語集)
株券とは違い、証券の額面の金額は原則出資者に全額保証され、また利子がつきます。明治初期にあった手形と同じ意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それで外国に建設債券を買ってもらって、資金にしようとしていたのです。
(出典:荒俣宏『帝都物語4』)
・上の段には現金や債券、株券といったものが、山のように積まれていた。
(出典:小川勝己『葬列』)
・もしそうであれば、ニセ債券が野崎から出た十枚だけとは考えられない。
(出典:森村誠一『致死眷属』)
・窓口に達したるに依頼されたる五十円三枚の割引債券は引受けずという。
(出典:山田風太郎『戦中派虫けら日記』)
・彼らは預金集めを禁止されているので、債券を売って資金を調達している。
(出典:森村誠一『日蝕の断層』)
・ところで、ここに五分利債券が三枚あります、全部で三千ルーブリです。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』)
・債券の番号をすっかり記入した預り証を取っておかなければいけない。
(出典:豊島与志雄『道化役』)
・出来るだけどっさり買わせられる債券の消化に心を砕いていたのであった。
(出典:宮本百合子『私たちの建設』)