傑物
「彼は傑物だ」などのように使う「傑物」という言葉。
「傑物」は、音読みで「けつぶつ」と読みます。
「傑物」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傑物」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
傑物の意味
「傑物」には次の意味があります。
・秀でた人物。傑出した人物。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「傑物」は「優秀な人物」や「飛び抜けてすぐれた人物」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こういう傑物であったが、ロシア側からの和解の提案を容れたことが失敗のもとであった。
(出典:井上靖『おろしや国酔夢譚』)
・たとえわたしが愚者であるにしても我ながらたいした傑物さ!
(出典:スティーヴンスン/日高八郎訳『ジーキル博士とハイド氏』)
・剣としても傑物だが、それ以外の力も持っている。
(出典:小野不由美『十二国記 2 月の影 影の海(下)』)
・実際に目のあたりにすると、これほど傑物ぶりのわかりやすい人物はいない。
(出典:浅田次郎『姫椿』)
・確かに兄は傑物なのだと思う。
(出典:小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』)
類語
・傑士(けっし)
意味:すぐれた人物。卓越した人。傑物。傑人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・傑人(けつじん)
意味:飛び抜けてすぐれた人。傑士。(出典:デジタル大辞泉)
・人傑(じんけつ)
意味:すぐれた人物。才知・実行力などにひいでた人物。傑人。(出典:デジタル大辞泉)
・英傑(えいけつ)
意味:知力、勇気などのすぐれている人。英雄豪傑。(出典:デジタル大辞泉)
・俊傑(しゅんけつ)
意味:才知などが常人よりすぐれていること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)