停滞
「台風が停滞する」などのように使う「停滞」という言葉。
「停滞」は、音読みで「ていたい」と読みます。
「停滞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「停滞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
停滞の意味
「停滞」には次の意味があります。
・同じところにとどまりとどこおること。物事がはかどらないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
一か所にどどまって動かないことや、物事が順調に進まないことを意味します。
「停」と「滞」はどちらも「とどこおる」という意味を持つ漢字であり、「停滞」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・海から流れてくる雲が停滞しやすいのだといつか先生が教えてくれた。
(出典:長嶋有『猛スピードで母は』)
・目標としている人が今なお停滞することなくどんどん先に進んでいるんだ。
(出典:谷川流『11 涼宮ハルヒの驚愕(後)』)
・世界経済は停滞気味だったが、ここにきて急に好景気だ。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
・そこに停滞しているのはそれだけあなたの暗い過去を暗くするばかりです。
(出典:有島武郎『或る女』)
・そのために衰微期の後半にはどれだけ多くの研究活動が停滞したことか。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)
類語
・存続(そんぞく)
意味:ひき続いて存在すること。存在し続けること。また、ひき続き残しておくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・静止(せいし)
意味:静かにとどまっていること。じっとして動かないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・後を引く(あとをひく)
意味:終わるはずのことがいつまでも続いてきまりがつかない。また、終えるはずのことをいつまでも続けてする。主に飲食や好みなどについて味をしめることをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遅滞(ちたい)
意味:物事の進行がとどこおること。予定どおりに進まないで、期日などにおくれること。(出典:デジタル大辞泉)
・とどまる
意味:ひとところにあって動かなくなる。移動しないで、同一の場所にある。静止している。(出典:精選版 日本国語大辞典)