倦む
「仕事に倦む」などのように使う「倦む」という言葉。
「倦む」は、訓読みで「うむ」と読みます。
「倦む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「倦む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
倦むの意味
「倦む」には次の意味があります。
・退屈する。嫌になる。飽きる。(出典:デジタル大辞泉)
「仕事に倦む」で「仕事に飽きて嫌になる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かれらは倦むことなく、不眠不休で孤独な警戒にあたっていたのである。
(出典:リン・カーター『レムリアン・サーガ/ゾンガーシリーズ(全6巻) 4 ゾンガーと魔道師の都』)
・自分の手柄話になると、いつまでも語り続けて倦むことがない。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)
・ひとの心を倦ませないようにするのが、われわれ夜の種族の役割です。
(出典:古川日出男『アラビアの夜の種族1』)
・自分たちが共有してきた、世界のどこにもない、倦んだような時間。
(出典:小池真理子『薔薇いろのメランコリヤ』)
・人間というものは妙なもので英雄的なところがないと倦んでくるものだ。
(出典:賀川豊彦『空中征服』)
類語
・萎える(なえる)
意味:体力や気力が衰えて弱る。(出典:デジタル大辞泉)
・飽きる(あきる)
意味:多すぎたり、同じことが長く続いたりして、いやになる。(出典:デジタル大辞泉)
・退屈(たいくつ)
意味:くたびれて気力がおとろえること。いやになること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・苦悶(くもん)
意味:苦しみもだえること。もがき苦しむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・足掻く(あがく)
意味:活路を見いだそうとして必死になって努力する。あくせくする。(出典:デジタル大辞泉)