個性
「人はそれぞれ個性を持っている」などのように使う「個性」という言葉。
「個性」は、音読みで「こせい」と読みます。
「個性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「個性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
個性の意味
「個性」には次の意味があります。
・個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティー。(出典:デジタル大辞泉)
各個人の持つそれぞれの性質を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・地球の中心といふもののやうに單に一あつて二ないものが個性ではない。
(出典:三木清『人生論ノート』)
・もちろん人類にとっても一民族にとっても代表的な貴重な個性である。
(出典:三好十郎『恐怖の季節』)
・それが今云つた通り犯罪には犯人の個性があらわれて来るという所だ。
(出典:浜尾四郎『殺人鬼』)
・歴史学の認識しようとするのは個性でなく、型であるともいわれている。
(出典:三木清『哲学入門』)
・芸術が繁昌するのは芸術家と享受者の間に個性の一致があるからだろう。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
類語
・パーソナリティ(personality)
意味:その人の持ち味。個性。人柄。(出典:デジタル)
・特質(とくしつ)
意味:そのものだけがもっている特別の性質。特性。(出典:デジタル大辞泉)
・特性(とくせい)
意味:そのものに特有の性質。そのものが他と異なって特に備え持つ性質。特質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・性格(せいかく)
意味:行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・性質(せいしつ)
意味:もって生まれた気質。ひととなり。たち。(出典:デジタル大辞泉)