個体
「個体差」などのように使う「個体」という言葉。
「個体」は、音読みで「こたい」と読みます。
「個体」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「個体」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
個体の意味
「個体」には次の意味があります。
・生存に必要十分な機能と構造をもつ、独立した1個の生物体。(出典:デジタル大辞泉)
一般的には「独立した生物体」を意味することが多いですが、哲学用語としては「独立した事物」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・同じ個体かどうかは不明だが、種としては、見たことのあるものばかりだ。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 9 ワームウッドの幻獣』)
・そもそも生物の個体というものは一つの複雑な有機的統合体である。
(出典:今西錦司『生物の世界』)
・心臓を切り出せばその個体は死ぬ、個体は死んでも心臓は動き続ける!
(出典:小酒井不木『恋愛曲線』)
・自分自身が、この地上に生きる小さな一個体にしか過ぎないということに。
(出典:片山憲太郎『紅 第3巻 ~醜悪祭~ (上)』)
・相手はふたつに割れ、足七本と五本の二個体となった。
(出典:かんべむさし『かんちがい閉口坊』)
・フェロモンは生物が体外に分泌し、同種の個体間で作用する化学物質です。
(出典:)
・もしかしてやつらにも個体差があって、強いやつらは九州で滅びちゃったとか?
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 14-山口防衛戦3』)
・心臓は個体維持に不可欠だが、精巣は種属の維持に不可欠である。
(出典:養老孟司『ヒトの見方』)