保障
「権利を保障する」などのように使う「保障」という言葉。
「保障」は、音読みで「ほしょう」と読みます。
「保障」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「保障」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
保障の意味
「保障」には次の意味があります。
・ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること。(出典:デジタル大辞泉)
「保障」はもともと「城塞(じょうさい)」を意味する言葉です。
「保」は「小さな城」、「障」は「とりで」を意味します。
転じて、上記のような意味で使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ 自由と平和こそは現平和憲法によって明らかに保障された権利だ。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空 第08巻』)
・一種の保障制度のようなものが、こうして夜を重ねるうちに、発達する。
(出典:スタインベック/大久保康雄訳『怒りの葡萄』)
・権力によって身分を保障されない立場は奇妙なものに感じられた。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 09 回天編』)
・ ケガをしたら次の日から何の保障もない状態で、彼らは働いているんですよ。
(出典:森瑤子『デザートはあなた』)
・第一に、「大学様御安否」の確定した保障はどこからも得られていない。
(出典:野口武彦『忠臣蔵 ― 赤穂事件・史実の肉声』)
類語
・担保(たんぽ)
意味:将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること、または保証するもの。(出典:デジタル大辞泉)
・カバー(かばー)
意味:欠けたところや足りないところ、また損失などを補うこと。(出典:大辞林 第三版)
・保護(ほご)
意味:外からの危険・脅威・破壊などからかばい守ること。(出典:デジタル大辞泉)