侮辱
「侮辱」と書いて「ぶじょく」と読みます。
「あなどる」と「はずかしめる」という言葉が使われていますので相手に対して失礼なこと、ということが分かります。
では「侮辱」とはどのようなときに使う言葉なのでしょうか?
この記事では「侮辱」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
侮辱の意味
侮辱には次の意味があります。
・相手を見下し、言語や動作などによってはずかしい思いをさせること。(出典:大辞林)
簡単に言うと相手を馬鹿にし、見下したうえではずかしい思いをさせることです。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・私がやっていることは、祖父がやろうとしていたことの継承なのだ。 だから私の研究を侮辱することは祖父を侮辱していることと同じなのだ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 08 祭囃し編かけら&TIPS』)
・殴る蹴るはよいが、つばきをはきかけるとは、府立三中卒業生らしからぬ行為である。このような行為は相手を侮辱すると共に、己をも卑しくするものである。
(出典:豊田穣『海兵四号生徒』)
・しかし、やつの自尊心を傷つけるようなことをしたら、犬ころみたいに君を射殺するだろう。 メキシコじゃ、酒と男の間にわけて入るのは侮辱とされてるらしいからね。
(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・高貴な婦人は乱れた姿を人に見られることを最大の恥であり侮辱とした。茅田砂胡
(出典:『デルフィニア戦記 第06巻 「獅子の胎動」』)
・男が、勇気を示す機会もない代わりに、腰抜けと侮辱される機会もない。
(出典:竹内久美子『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ』)
・犯人や関係者が死んでしまってから真相を発表して、なんの効用があるのだ。ただ警察を侮辱するにすぎないではないかと、おっしゃるかもしれません。
(出典:江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編02 本格推理Ⅱ』)