依怙贔屓
「依怙贔屓している生徒」などのように使う「依怙贔屓」という言葉。
「依怙贔屓」は、音読みで「えこひいき」と読みます。
「依怙贔屓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「依怙贔屓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
依怙贔屓の意味
「依怙贔屓」には次の意味があります。
・自分の気に入った人だけに味方し、不公平に遇するさま、などを意味する表現。(出典:実用日本語表現辞典)
平等に接しないといけない人が不特定いる教師等の立場の人が、気に入った人には優しくし、気に入らない人にはひどく当たったりすることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうなれば、どうしても依怙贔屓えこひいきをしているという非難を、避けることは不可能に近い。
(出典:アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』)
・えこひいきをしないし、部下の仕事ぶりをよく見ていて、まめに声をかける。
(出典:赤川次郎『女社長に乾杯!』)
・えこひいきをされているから、おまえたちがいったところでどうにもならぬ。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(一)』)
・お前が外でこいつを使うのを許されてるのはえこひいきだと言う者もいてな。
(出典:コニイ『ハローサマー、グッドバイ』)
類語
・不平等(ふびょうどう)
意味:平等でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不公平(ふこうへい)
意味:公平でないこと。片寄りがあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・私曲(しきょく)
意味:不正な手段で自身だけの利益をはかること。利己心があって正しくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・差別(さべつ)
意味:取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)