体系
「学問体系」などのように使う「体系」という言葉。
「体系」は、音読みで「たいけい」と読みます。
「体系」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「体系」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
体系の意味
「体系」には次の意味があります。
・多様なものをまとめて統一と分節をもった全体を形成していること。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
「体系」をわかりやすく言うと「多種多様なものをある規則、原理に則り統一したシステム全体のこと」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・のみならずドイツ講壇哲学の体系はこの時初めて設定されたと見ていい。
(出典:戸坂潤『科学論』)
・そういう意味で大学は私にとって最適の体系をとっているとは思わない。
(出典:高野悦子『二十歳の原点』)
・ 何でも現実における意識体系の発展する状態を意志の作用というのである。
(出典:西田幾多郎『善の研究』)
・この区別はカントの考え方の至る処に、体系的に貫かれているのである。
(出典:戸坂潤『道徳の観念』)
・だから実験自身が理論体系の、即ち理論自身の、鎖の一環をなしている。
(出典:戸坂潤『技術の哲学』)
類語
・システム
意味:数の構成要素が集って有機的に秩序ある関係を保ち,一つの目的の仕事を果す機能または組織体。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・系(けい)
意味:ある関係をもって、一つのつながりやまとまりをなすもの。(出典:デジタル大辞泉)
・系統(けいとう)
意味:一定の順序を追って続いている、統一のあるつながり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・機関(きかん)
意味:法人や団体などの意思を決定したり、代表したりする者、または組織。(出典:デジタル大辞泉)
・組織(そしき)
意味:特定の目的を達成するために、専門的な役割を持った部門で構成されている集合体のこと(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)